京都にある日體寺の御朱印です。
日體寺は江戸時代に開創された日蓮宗のお寺
京都のなかでも人気の観光スポット、清水寺へと通ずる清水坂。日體寺はその一角にある日蓮宗のお寺です。数年前までは門扉を閉ざしていなくても、檀家以外の人間が立ち入って参拝していいのかわからない雰囲気でした。しかし、最近になって「ご自由に参拝ください」という立て札を掲示しだしており、ためらうことなくお参りさせていただきました。
門の上の瓦屋根には寺紋である橘の花の飾りが。
1721年に常照院日體上人によって開創されたお寺で、洛陽十二支妙見の「巳」の寺としても知られています。
洛陽十二支妙見とは、江戸時代中期より御所の紫宸殿を中心にして十二支の方角にある寺院に祀る妙見大菩薩として信仰されてきました。妙見大菩薩とは北極星、北斗七星を神格化した菩薩様のことで宇宙万物の運気を司り、国土を守って災いを除き、人々の福寿を増すとされています。
こうした背景から、日體寺は「清水の鎮宅妙見宮(ちんたくみょうけんぐう)」とも呼ばれているのです。
洛陽十二支妙見はどんなふうに巡拝する?
自分の干支からまわるか、またはその年の干支からまわるようにし、毎月1箇所ずつが巡拝の方法だそうです。自分が住むところから一番近い場所にあるお寺からでもよいとのこと。病気平癒や合格祈願など自分の願いごとを決めてまわるのがよいそうです。
この洛陽十二支妙見専用の色紙や御朱印を集める集印めぐりの軸も取り扱いがあるので、最初に参拝するお寺でご住職にお尋ねください。
日體寺のご住職に教わった印判の見方
日體寺の御朱印の右下にある印判の読み方について、次のような図版でご説明いただきました。
ぐるっと円を書くように「妙見経」の経文が書かれているのだそうです。悪い星回りを遠ざけ、良い星回りが皆にやって来ることを祈る経文だそう。
仏教のお話に限らず人間関係のことなど様々なお話について、丁寧にお答えくださるご住職が印象的なお寺でした。
この御朱印はここでいただきました
日體寺
山号:常照山
宗派:日蓮宗
ご本尊:久遠実成本師釈迦牟尼佛
京都府京都市東山区清水4-151
[map]京都市東山区清水4-151[/map]