東京・上野にある上野大仏殿の御朱印2種です。
以前は「東叡山 上野パゴダ」と記名いただけたのですが、今は「東叡山 上野大仏殿」となっています。
※御朱印は、清水観音堂で授与いただけます
上野に大仏?そんな巨大建造物あったっけ?と思いきや…
上野東照宮の参道を出て右折すると、小高い丘のようなものが見えてきます。ここが上野大佛のおわす「大佛パゴダ」です。
鼻の大きな、個性的な顔立ちの大佛様の顔だけがそこにありました。もともとこの丘は大仏山とよばれていて、像高およそ6メートルという大きな釈迦如来坐像が建立されていたそうです。
大仏様を襲う、数々の災害と悲運
しかし、1647年に起きた巨大地震によって漆喰と粘土でできた釈迦如来坐像は倒壊。1660年頃には江戸市民からの募金を募り、青銅で出来た釈迦如来坐像を再建します。銅は雨水に弱いため、釈迦如来坐像を保護するために仏殿を建てますが、その後も幾度となく火事による損傷や地震による倒壊がおきています。
大佛と仏殿が被害に合うたびに幕府や大名家などによって再建されてきました。しかし、1923年に起きた関東大震災では仏面が落下してしまいます。寛永寺はこれらを撤去し、損壊した大佛をパーツ保存していましたが、再建されることはなく第2次世界大戦中には金属類回収令によって、体や脚部を供出したのです。
戦後、保存されていた仏面を写真のとおりレリーフのようにして安置しました。今では「これ以上落ちない」にあやかり、受験生の合格祈願のスポットのひとつになっています。
そしてもう大仏山にはもうひとつ、上野パゴダと呼ばれる仏塔が建立されました。中にはご本尊として旧薬師堂本尊の薬師三尊像が安置されています。
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この御朱印はここでもらえます
上野大仏(上野パゴダ)
ご本尊:薬師三尊像
東京都台東区上野公園 4-8
[map]東京都台東区上野公園 4-8[/map]