岩手県・平泉の中尊寺の境内にある白山神社の御朱印です。
社印の下には見づらいですが「国重要文化財中尊寺白山神社能楽殿」の文字が入った、能楽殿の朱印を押印いただけます。
中尊寺の中に鎮座する白山神社
中尊寺・金色堂の右手に進むと、過去に金色堂を風雨から守るために覆っていた木造のお堂があります。
お堂をさらに右へと進むと、突如この写真の鳥居が現れます。
「お寺の中に神社があるんだ?」と思いながら、歩いていくと・・・
立派な茅葺屋根の舞台が出現しました。
時の権力者であった関白・豊臣秀吉と伊達政宗が白山神社参拝の際に、ここで行われた能楽を観覧したそうです。
しかし、残念ながら1849年に火災のため全焼してしまいます。
現在の能楽殿は1853年に伊達藩主・慶邦によって再建されたものです。
明治時代には、明治天皇の御東巡の際にお立ち寄りになり、ここで能舞を天覧されたそうです。
数十年前に国重要文化財に指定されましたが、日本を代表する能舞台の遺構だといわれています。
その奥に位置するのが、白山神社の社殿です。
こじんまりとした佇まいですが歴史は古く、中尊寺を開いた慈覚大師によって創建されました。
現在の石川県の白山を勧請し、自らが十一面観音を作って中尊寺の鎮守・白山権現としたのが始まりです。
平泉の地で非業の死を遂げた源義経が持っていた毘沙門天も安置されていたそうですが、1849年の火災で焼失しています。
大祓の時期以外にも茅の輪が設置されており、ここをくぐると病気や厄災を祓えるといわれています。
白山神社
ご祭神:伊弉諾尊、伊弉冉尊
旧社格:村社
岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関173
[map]岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関173[/map]