神棚を家に祀っているというお宅は、昔に比べるとずいぶんと減ってしまっているような感がある現代の日本。その理由として「インテリアに合わない」点を挙げる人も少なくありません。
神棚を祀りたくても、インテリアに合わないという悩みは結構多い
碓かに和室などといった和風建築の部屋の一角ならば、神棚は違和感がありません。ところが、洋風住宅が増えてフローリングにソファといったリビングには従来の神棚では違和感がありますよね。
昨今のパワースポットブームやスピリチュアルブームで、寺社巡りをする若い人が増えているうえにお参りのあとに御守や御札を買い求めることも珍しくありません。
そうした人の多くが「神棚は抵抗があるけど、本棚やチェストのような高いところに御札を置いている」という例が多くあります。本来、神棚には祀り方がありますが、気持ちを込めて失礼にならないよう高い位置に置いておくという現代流の祀り方も広まりつつあるようです。
そんな現代流の神棚で、人気が高いのが無印良品の『壁に付けられる家具・棚』という商品。
石膏ボードの壁ならば、ピンを打つだけで設置できるうえに神棚としてぴったりのサイズとあって、検索するだけでもかなりの数の例がヒットします。
かくいう我が家もこんなふうにお祀りしています。
マンションなので上には「雲」の字を貼り、シンプルに毎朝お米・塩・お水をお供えしています。お榊も置くべきでしょうが、継続することを考えると、無理をしないで毎日手を合わせることに重きをおいています。
最近の神棚はもっとオシャレに、COOLなデザインが増えている
こうした無印良品のシンプルな棚を代用するのはひとつのアイデアですが、神棚もオシャレでモダンなデザインのものがいくつも登場しています。
たとえば岡山市に本社をおくナショナルデパート株式会社の神棚もそのひとつ。
これは『KAMIDANA』というシリーズで、白木の棚をベースにして紙でできたリフィルを差し込むだけの神棚型インテリアオーナメント。差し込むリフィルを変えるだけで、さまざまな形態が出来上がります。
商売繁盛を願うなら、こんな稲荷神社モチーフもあります。
これも稲荷神社の宝珠をモチーフにしていますが、パンキッシュで外国人ウケしそうな感じがします。
飲食店で熊手を飾るところも多いですが、こんな七福神リフィルはいかがでしょう。
そう、寺社モチーフでなくともいいのです。これなら子供部屋にぴったりなオーナメントですね。
インテリアとの兼ね合いから神棚を祀るのをためらわなくても、こうして自由なスタイルでオシャレに楽しんでみてはいかがでしょう。神様に毎日ご挨拶する、感謝するという場所を家の中にもつのは、気持ちがよいものですよ。