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韓国のお寺で御朱印をもらってみた

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ネット上で「韓国の寺院で御朱印を貰いました」というような記事が数多く出ていたので、実際に貰えるのかチャレンジすべく、韓国へ行ってまいりました。

 

御朱印って日本の文化だけじゃないの?

そもそも事の発端は、次のような記事をみつけたからでした。

[blockquote cite=”マム。のつぶやき” citelink=”http://mammam.exblog.jp/14716923/”]私は、御朱印帳に御朱印を押してもらいたいので、
曹渓寺(チョゲサ)に向かいます。[/blockquote]
現在の御朱印をもらうという行為は日本だけの文化のように考えられるため、ネット上で検索すると出てくる記事や画像にやや半信半疑。といっても、仏教的なことでいえばもともと渡来文化なわけですから有りえない話と断定もできません。

 

韓国仏教の総本山・曹渓寺に行ってみました

ブログの記事に従って、ソウル・仁寺洞にある曹渓寺へ。山門にはこのような扁額が掛かっています。現地の人はみなさん一様に、この下で長い時間手を合わせてお辞儀をしてから境内へ進んでいかれました。韓国はキリスト教徒が多い国というイメージでしたが、仏教徒の信仰心の厚さはなかなかのようです。

曹渓寺は韓国では最大宗派となる「曹渓宗」の総本山。1938年の創建で、これらの建物群は創建当時のもの。日本は「わびさび」文化なので、少し色が薄れたり煤けた雰囲気を好みますが韓国はこの極彩色。建造そのものは創建当時のものなのでしょうが、色は後年に塗り替えているようです。

 

まずは外国人案内所で御朱印について聞いてみた

山門をくぐったすぐ左手に「外国人案内所」というものがあり、英語で「どうぞ中へ入ってください」との張り紙が。
御朱印の情報がないか、中へ入って聞いてみることにしました。中にいたのは20代の若い女性でしたが「Japanese speaking OK?」と適当な英語で聞いて見ると「少しですけど大丈夫~」とかえってきました。

「韓国のお寺でもこういうものが貰えると聞いたのですが」と、持参した御朱印帳をめくってみせると「え、これお寺が書いてるんですか?」とびっくりした様子。そこで件のブログの画像を見せてみました。「これ曹渓寺ですね~。ここですよ。ちょっと一緒に聞いてみましょう」と境内にあるオフィスみたいなところへ連れて行かれました。

連れて行かれたのは案内所の隣の隣にある、この建物。一階が売店、二階は受付もある事務所でした。御朱印帳の文字とブログの画像を見せながら、出てきた男性スタッフに説明すること1分。すると奥から「これだろ?」的なことを言いながら、別のスタッフがやってきました。

手には朱印とおぼしきハンコのセットが・・・!

通訳をしてもらいながら説明を聞いた所、次のようなお話でした。御朱印ということはやっていないけれど何年か前に、旅行会社の企画でお寺の名前が印刷された冊子が用意され、これを持ってきた人にハンコを押していた…というのがどうやら真相のよう。そのため、ブログの写真にあったような墨書きの「曹渓寺」は書いてもらえず。そのかわり「どのハンコがいい?好きなものを押してあげるよ!」と言われたのですが、せっかくなので全部押して貰うことに。

担当者は、日本でもらった他の寺院の御朱印レイアウトを参考にしながらポンポンと手際よく押してくださり、このような感じに仕上がりました。

 

お代はブログ情報どおり5000ウォンとのこと。無事に御朱印をいただくことができ、ガイドをしてくれた女性や、対応してくださった男性スタッフにお礼を言いながら事務所を後にしました。

 

ついでに曹渓寺の仏教グッズ店も覗いてみる

事務所の下が店舗になっていて、さまざまな仏教やお参りアイテムがズラリと並んでいました。


仏教やお坊さんの言葉などの書籍・新刊は平積みに。後ろの本棚には専門書がズラリ。

お参り用のろうそくや線香も。ここで買い求めて行く人も大勢いらっしゃいました。写真に撮り忘れたのですが、お供え用の花はなんとコンビニのドリンクコーナーのような冷蔵庫に入っていました。

定番のお数珠なども並びます。価格も日本とさほど変わりませんね。ほかにも達磨の教えを書いた色紙や仏像ストラップ、シールなどもありました。

ちなみにこの曹渓寺のあるエリアは仁寺洞といって、日本でいう鎌倉のような場所。古い伝統的な町並みや、書画骨董を扱うお店が多く建ち並んでいます。特に曹渓寺のある通りは、仏教関連のアイテムを取り扱うお店が軒を連ねており、眺めて歩くのもまた一興です。

結果をまとめると、御朱印はそもそも韓国ではやっていないけれどスタンプなら有り物を押してくれる、ということになるのでしょうか。

 

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