東京・小石川にある源覚寺の御朱印です。
源覚寺は樋口一葉の「にごりえ」や、夏目漱石の「こころ」といった明治の純文学にも登場するお寺です。躍動するように書かれた「蒟蒻閻魔」とは、源覚寺に伝わる言い伝えによるもの。一体、どのような伝承なのでしょうか。
蒟蒻と閻魔様、どんな関係が?
江戸時代中期の宝暦年間に、とある老婆が源覚寺の閻魔様に願掛けにやってきたそうです。老婆は眼病を患っており、回復を祈って21日間参詣を続けることにしました。すると、閻魔様が老婆の夢枕に立ち「満願成就の日、私の両目のうちひとつを差し上げよう」とお告げがあったとか。無事に老婆が21日目の祈願を終えると患っていた目が治ったのです。代わりに閻魔の右目は割れ、濁ってしまいました。老婆は閻魔に感謝し、好物だった蒟蒻を食べるのをやめて閻魔の前に備え続けたといいます。この伝承にあやかり、今でも眼病を治癒したいと望む人々が源覚寺に訪れた証なのか大量に蒟蒻が本堂にお供えされています。
本堂には大きな蒟蒻玉(蒟蒻の原料)もお供えされていました。
境内には見どころがいっぱい
この画像、なんだかわかりますか?? 実は2体のお地蔵様なんです。
塩地蔵といって、お地蔵様に自分の体の悪い部分と同じ場所に塩を塗って病気平癒を祈るそうです。どれだけ多くの人に塩を塗られているのでしょうか、お地蔵様のお姿がまるでわかりません。このほか、「小石川七福神」のひとつに数えられている毘沙門天も祀られています。そのために御朱印は次のものもいただくことができます。
この御朱印はここでもらえます
源覚寺
山号:常光山
宗派:浄土宗
ご本尊:阿弥陀如来、勢至菩薩、観音菩薩
東京都文京区小石川2-23-14
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