京都にある新熊野神社の御朱印です。書籍でこの御朱印をみてからずっと「欲しい」と思い続けていたので
念願叶って授与いただけました。
新熊野神社は平安時代創建の後白河法皇ゆかりの神社
1160年に後白河法皇によって創建された新熊野神社(いまくまのじんじゃ)。
当時、熊野信仰といって和歌山県にある熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社の熊野三山が
出自を問わず、厚い信仰をうけていました。古来、こうしたお山は女人禁制などの厳しい制限がありましたが
熊野に関しては制限を設けておらず、多くの人が参拝にやってきたそうです。
平安時代は特にこの熊野信仰が盛んで、時の権力者たる後白河法皇も幾度も足を運んでいました。
といっても、当時はそう頻繁に通える場所ではありません。そこで京都に熊野神社を勧請し、創建されたのが
この今熊野神社なのです。
造営は平清盛・重盛親子が担い、京都における熊野信仰の中心として栄えました。
社内には、樹齢900年を超えるといわれる大きな「影向の大樟」があります。創建の折、熊野神社から
この地に運ばれ、後白河法皇がお手ずから植えた木なのだとか。
熊野神社といえば、やっぱり八咫烏
御朱印の押し印にもあるとおり、熊野神社といえば黒いカラスが有名です。このカラス、ただのカラスではなく
八咫烏(やたがらす)といいます。サッカーの日本代表チームのエンブレムにも採用されているので、
一度はこの名前を耳にしたことがある人もいるはずです。
八咫烏は神武天皇を樫原宮に導いたとして、日本神話に登場する鳥です。目標達成や勝利などの願いを
叶えるシンボルとなっているほか、不幸や災難の身代わりになる鳥ともされています。
この今熊野神社でも八咫烏のお守りが数多く用意されていました。
後白河法皇が植えた大樟の若木は、希望者にはメールやファックスでお分けいただけるそうです。
ただし、申込者が多い場合にはしばらく待ったり、一時受付中断をすることもあるとか。
また、オリジナルとおぼしき御朱印帳も用意されていました。
特に変わった御朱印帳ではなく、白地に文様の入ったシンプルなものです。せっかくなので
八咫烏の御朱印帳があればいいのに、と思いましたが…。
今熊野神社
ご祭神:伊弉諾尊
旧社格:村社
京都府京都市東山区今熊野椥ノ森町42
[map]京都府京都市東山区今熊野椥ノ森町42[/map]